完璧なリーダーズアイなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
東アジアの情勢で、一番の不安定要因は、なんといっても北朝鮮でしょう。これ
からの北朝鮮がどのような方向に進んでいくのか、リーダーズアイでも 分析し
てほしいところです。最近の動きですが、国連の安全保障理事会が、北朝鮮への
制裁を強化する決議２０８７を全会一致で採択しています。この 決議ですが、
北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」と称して昨年１２月、安保理決議に違反する長距
離弾道ミサイル発射を強行したことを非難する内容になっ ています。そして、
新たなミサイル発射や核実験を行う場合、安保理が「重大な行動を取る」とも警
告しています。かなり強い内容になっているのが印 象的ですね。制裁内容の調
整に時間がかかっていましたが、新たな決議採択は、国際社会が結束して北朝鮮
の挑発に厳しく対応したものだと言えそうで す。この決議ですが、常任理事国
である米国と中国の妥協の結果という分析もあります。米国は、日本や韓国と連
携しながら、制裁の枠組みを広げ、強 化することを目指していました。これに
対し中国は、新たな制裁には否定的で、法的拘束力のない議長声明とするよう主
張したそうです。北朝鮮を巡る 動きについては、これからも目が離せないですね。